東京発 街の牧場の極上ミルク
東京の八王子市にある「磯沼ミルクファーム」は、京王線の山田駅から徒歩約5分の場所に位置する街の中にある牧場です。
3代続く街の牧場におけるアニマルウェルフェア
2代目の代表である磯沼正徳様と、3代目の磯沼杏様にお話を伺いました。
野菜を栽培していた初代が1952年に牛1頭から始めた酪農は、現在では100頭を超える乳牛が自由に歩き回れるフリーバーン牛舎で飼育されています。


2代目の正徳代表が27歳の時、オーストラリアの牧場で放牧されている牛を見て、本来は歩く動物である牛をストレスなく飼うためのアニマルウェルフェアへの取り組みを始めたそうです。現在、牧場には7種類の牛がいますが、6種類の牛乳を搾乳しています。異なる種類の牛はそれぞれ性格が異なるため、同じ牧場で飼うのはかなり難しいそうですが、正徳代表は愛情を込めて1頭1頭を大切に育てています。
循環型酪農の実践
牛の寝床には、近くのコーヒー工場から出るカカオ殻やコーヒー豆・粉を撒いています。コーヒーは消臭効果があり、近隣への臭い対策にもなります。また、発酵させることで良質な堆肥が生まれ、その堆肥を使って近隣の農家が美味しい野菜や美しい花を育てています。まさに循環型酪農の実践です。
こだわりのミルクとは?
当牧場では、こだわりのプレミアムヨーグルトを製造しています。1頭ずつ搾乳した新鮮なミルクの、母牛の名前が入った特別なヨーグルトです。
美味しい牛乳から作ったミルクアイスもあります。当社では百貨店向けのギフト商品を共同で企画・開発しています。ホルスタイン、ジャージー、エアーシャー、ブラウンスイスの4種類の牛をセレクトし、それぞれの特徴を表現した特別なミルクアイスです。各牛の異なる風味をお楽しみください。



酪農教育の取り組み
磯沼ミルクファームは、いつでも自由に訪れることができるオープンファームです。乳搾り体験教室などを通じて、子どもたちに牛乳の生産過程を学んでもらう食育の取り組みも行っています。正徳代表がSNSで情報を発信していますので、ぜひフォローしてみてしてください。
TOKYO FARM VILLAGE
3代目の杏様が取り組んだTOKYO FARM VILLAGEは、牧場や農のめぐみを分かち合うお店として、牧場の乳やお肉、堆肥を利用して作られた野菜をふんだんに使った食事やスイーツを楽しむことができます。VILLAGE内のカフェでは、磯沼牧場の新鮮な乳製品も提供しています。
元々は放牧地であった環境を生かし、緑の広がる屋外ではキャンプファイヤーやマルシェなどイベントを行っています。
クラウドファンディングを活用してオープンしたとのことで、当社も子牛の命名権を取得し、「ミション」と名づけました。「ミション」はすでにお母さん牛になっています。



余談ですが、牧場には羊も放牧されています。時々、やんちゃな羊が牧場を抜け出して街に行こうとすることがありますが、他の羊たちが「だメェー、だメェー」と叫んで引き留めるそうです。なんとも牧歌的な仲良し羊たちですね。 レポート by バニラ
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